ビットコインの通貨単位について知っているという人は、意外に少ないのではないでしょうか。今回は、そんなビットコインの通貨単位について書いてみたいと思います。ビットコインの通貨単位として知られているのは、「BTC」です。この単位はビットコインやビーティーシと呼ばれています。ただこれよりもさらに細分化された通貨単位が存在しています。
Contents
最小単位は、1satoshi
ビットコインの最小単位は、1satoshiと呼ばれています。これは、1BTCの1億分の1という単位です。つまり1BTCは、1satoshiに換算すると、
1BTC = 100,000,000satoshi
という単位になります。このsatoshiという単位は、ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトの名前から取られています。
ビットコインの価格は、10月時点で1BTC|50万円に届きそうな勢いです。これをsatoshiに換算すると…途方もない数値になりそうです。BTCや、satoshi以外にも単位は存在しており、例えばcBTC(センチBTC)やmBTC(ミリBTC)、μBTC(マイクロBTC)という単位も存在しています。
仮に1BTC 10万円で表換算してみると、
円 | BTC | cBTC | mBTC | μBTC | satoshi |
---|---|---|---|---|---|
100,000円 | 1 | 100 | 1,000 | 1,000,000 | 100,000,000 |
10,000円 | 0.1 | 10 | 100 | 100,000 | 10,000,000 |
1,000円 | 0.01 | 1 | 10 | 10,000 | 1,000,000 |
100円 | 0.001 | 0.1 | 1 | 1,000 | 100,000 |
10円 | 0.0001 | 0.01 | 0.1 | 100 | 10,000 |
1円 | 0.00001 | 0.001 | 0.01 | 10 | 1,000 |
というような表記になります。
実際は表記間違えや桁間違いなどが起きると大きな問題になるので全てBTCで統一されているような状況です。取引所毎に扱う単位が異なればややこしくて仕方ないですからね。
柔軟性を持たせた通貨設計
ビットコインが作られた当初は、1BTCがどのような法定通貨とどのようなレートになるのか、またそもそも交換することができるのか予測はできなかったと思います。ちなみに2009年10月に仮想通貨交換所で法定通貨の交換レートが提示されたとき1BTCは、0.07円だったそうです。2017年10月時点で、1BTCあたり50万円もする今からは比べ物にならないほど低い金額で取引されていました。
ビットコインにおける総発行量は、2100万BTCに設定されているのでインフレが起きないようになっています。これからビットコインの利用できる場所が広がれば、さらに価値が上がる可能性を秘めています。ビットコインの価格がさらに上がり、BTCの単位では小数点が増えすぎて扱いづらいというようなことになれば、もしかするといずれsatoshiなどの単位を使う時代がくるかもしれません。
おわりに
サトシ・ナカモトが、どこまで予測してビットコインを作ったのか定かではありません。ただ今となっては柔軟に設計されているビットコインの凄さを感じざるおえません。ビットコインについて、また一つ理解して貰えたら嬉しく思います。また別の情報についても、取り上げていきたいと思います。