ビットコイン|マウントゴックス事件では何が起きたのか

ビットコインにおける歴史を紐解いていくと、必ず出てくるのがMt.Gox(マウント・ゴックス)事件です。取引所がハッキングにあい潰れてしまったという事実を知っている人は多いと思います。ただどのようなハッキング被害にあったのかということについて知っている人は以外に少ないのではないでしょうか。

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今回はそんなマウント・ゴックス事件について、どのようなハッキングが行われたのか書いていきたいと思います。

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トランザクション属性

Mt.Gox(マウント・ゴックス)事件では、トランザクション属性というハッキングが行われました。トランザクション属性とは、トランザクションが無効にならないように書き換えを行うことでトランザクションハッシュを変更させる攻撃のことです。

マウント・ゴックスでは、預け入れられているビットコインの出金についてプログラムで管理していました。出金の受付があると、プログラムが自動的に指定金額分の送金トランザクションを作成し、そのトランザクションハッシュをデータベースに記録していました。トランザクションハッシュがブロックに含まれれば送金が完了と判定し、ブロックに含まれなければ送金に失敗したと判断して、再度トランザクションを作成し送信するようになっていました。

1.出金受付

2.送金トランザクション作成
  -ブロックに含まれる = 完了
  -ブロックに含まれる = もう一度送金トランザクションを作成

そこでハッカーは、出金の操作をおこなった上でマウント・ゴックス側のプログラムが送信するトランザクションのハッシュを変更して再度ネットワーク上に送信しました。変更後のトランザクションの方がブロックに含まれると、実際には送金が完了しているにも関わらず、システム側では送金失敗と判断されるので再度送金トランザクションを作成することになります。これを繰り返すことで、大量にビットコインが盗まれることになりました。

この事件により、ビットコインの存在自体が悪い意味で有名になりました。こういった自体は、他の取引所でも起こる危険性があります。もちろんこれだけ有名な事件なので、他取引所では対策が取られているでしょう。ただハッカーは、あの手この手で仮想通貨にアプローチしてきます。

仮想通貨を安全に管理するために知っておきたいウォレットのこと

ウォレットの保管方法など、個人が責任をもち安全にビットコインを利用して貰いたいと思います。

おわりに

今回は、有名なマウント・ゴックス事件について書いてみました。事件の名前は知っていても、実際に何が行われたのか知らなかったという人も多いのではないでしょうか。知らない状態でいるより、より多くのことを学んでリスクに備えた方が懸命です。ビットコインなどの仮想通貨については、他にも危険性があります。またこのサイトでも、別の危険性について取り上げてみたいと思います。

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