ジンバブエ中央銀行は国内でのビットコインの使用や交換に対して合法ではないとの見解を示しました。ジンバブエではビットコインの価値が高騰しており急速に普及が進んでいます。
Contents
ジンバブエでのビットコインの高騰
アフリカのビットコイン取引所Golixのビットコイン取引高は2017年10月に100万ドルに到達しました。そして2017年11月21日、ジンバブエでのビットコイン価格は14,490まで到達しました。世界の標準の価格は8,000ドル前後です。
ローカルメディアのTechZimはジンバブエ中央銀行がビットコインが国内で合法化されていないと発表したことを伝えました。
中央銀行の見解
さらに中央銀行は、仮想通貨に関しては現在検証中という姿勢を示しました。
「ビットコインに関しては、実際のところ合法ではない。南アフリカ規制当局として行ってきたことは、我々がこれを許可しないということです。このような特殊な商品に関する課題とリスクを確認するための検証が現在行われています。」とジンバブエの銀行関係者はコメントしています。
また、ジンバブエの中央銀行が「実際に設立し法的規制の枠組みを作り上げる」までビットコインは「許可されない」と述べています。Golixのような取引仲介者はすでに大きな取引を監視し始めました。Golixは高額の取引に関して取引者の身元確認を要求することを明らかにしています。
専門家の話では、ジンバブエ内でビットコインは送金やソフトウェアのような商品を購入するために使われています。しかしホテルや旅行、株式の購入などの他のサービスへの決済手段としてのビットコインの使用はまだ開発されていないとのことです。
高騰理由
ジンバブエは、軍によるクーデターによるムガベ大統領の拘束後、ビットコインの価格が高騰しています。
2017年10月に副大統領のEmmerson Mnangagwa氏が解任されたとこをきっかけに、投資家らはジンバブエの株を売却しました。そしてこの政治的混乱のタイミングでビットコインの取引が急増し価格が急騰しました。
ジンバブエでは、国内の生産性の低下から生まれる流動資産の換金性の問題や外貨不足が続いています。ムガベ大統領による悪政が、不利な外国直接投資を流入につながったと非難されています。ムガベ大統領は2017年11月21日に辞任し37年の独裁に幕をおろしました。
上記のようにジンバブエでは解決しなければならない問題が山積みです。後任には、更迭したEmmerson Mnangagwa氏が就任すると報じられています。
おわりに
国内の通貨に関して全く国民の信用が得られないジンバブエですが、独裁の終わりとともに仮想通貨を認める流れが生まれるのでしょうか?