仮想通貨バブルは、いつ崩壊するんでしょうか。
ライトコインやイーサリアムがぶっ飛び上昇して、うんともすんとも動かなかったリップルまで上昇しています。
投資関連の本にバブル崩壊チェックリストが載っていたので引用させて頂いて、仮想通貨について考えてみたいと思います。
根拠なき熱狂
皆さんはどう思いますか。
仮想通貨は、プロジェクトとしてはまだ未完成なものが多く殆どが投機筋による価格上昇だと私は考えています。
根拠なき熱狂は、投機バブルの心理的な基盤である。私は、投機バブルを、価格上昇のニュースが投資家の熱意に拍車をかけた状況と定義している。この熱意は、値上がりを正当化するような理由付けとともに、人から人へと心理的に感染していく。みんながその投資の本当の価値については疑念を持ちつつも、周りが儲けていることへの羨望やギャンブルの興奮などに引かれて、様々なタイプの投資家が次々と呼び込まれていく。
ロバート・シラー
一部テレビ報道で、仮想通貨には価格根拠がないのでいつ0円になってもおかしくないということを話していました。
これは間違いではないと思うんですが、むしろ価格根拠がないからこそ上昇し続けているのではないかと思います。
バブルの判断方法
投資をする上で利確するのは、重要です。
しかし上昇し続ける市場において、どこで利確するのか?これは中々難しいものがあります。
「タクシー運転手が、オススメの株を教えてくれた。靴磨きの少年が、その日の金融ニュースを諳んじている。会社の前を徘徊している物乞いの老人が、今では私にチップをくれる。私や、みんなが恵んだお金をマーケットに投じたのだろう。うちの料理人も株式口座を持っていて、株価を頻繁に見ている。」
1929年株価大暴落前の様子
一つの指標として、投資に興味がなかった層が、投資話や儲け話をしだしたら危険かもしれません。
私の場合は、親が全く投資に興味がない人種なので、もし「ビットコインってなに?」って聞いてきたら、危険シグナルのサインだと前もって決めています。
バブルのステージ別チェックリスト
バブルかどうかを主観的に判断するのは、難しいです。
参考になる指標があったので、引用させて頂きました。
ステージ1 理由のある楽観 | ステージ2 強欲と自信過剰 | ステージ3 投げ売りと不協和 | ステージ4 パニックと悲観 | |
---|---|---|---|---|
ファンダメンタルズ 関連 | ある | 加速する | 予想外の障害 | 反転 |
価格 | 安定に上昇 | 加速度的に上昇 | 大きなスイング価格 | 1ヶ月の最安値 |
説得力のある逸話 | 殆どない・専門的話中心 | 納得できそう | 減る・最初の楽観とは矛盾 | 良くない話が増える |
投資家心理 | 合理的な楽観 | 興奮状態・「これが世界を変える」 | 混乱・矛盾する証拠を否定 | 懸念と恐怖とパニック |
メディアのトーン | 専門的・特殊なメディアでは楽観的 | 熱意・一般メディアが 一獲千金のケース紹介 | 一般メディアは熱心に報道 専門的メディアは関心を失う | 一般メディアは最初は反転を予想する しかしそのあとは外部要因に責任転嫁 |
素人の参加 | ない | 増える | 急増 | 横ばい |
増幅するもの | ない | 増える | かなり組織的 | 下落方向にある |
[参考図書]
仮想通貨はどのステージか
仮想通貨は、どのステージにあると思いますか?
ステージ2に到達した気がしないでもないですし、まだステージ1のような気もします。メディアも、そこまで報道してない気がします。
これはビットコインなどの仮想通貨が、わかりづらくて説明しづらいという理由もあるのではないでしょうか。
今週の週刊ダイヤモンド、結構なページで仮想通貨のこと書いてるけど、イーサリアムの説明適当すぎるやろ pic.twitter.com/TsF5P7mZs4
— 文学部卒@そろそろ30代🚀🚀🚀 (@Bungaku_Crypto) 2017年12月13日
怪しいからこそ、メディアも煽りづらい・・という考え、あながち間違ってないように思います。
CoinWaveな見解
一般的なバブルと比較したときに、仮想通貨に当てはまらない点としては、素人先行でマーケットが形成されてきたところです。
これまでのバブルは、投資家先行で作り出された熱狂に素人が参入し、飽和状態になったときに崩壊するのが通説でした。
仮想通貨の場合、投資家とメディアの参加は始まったばかりです。一部のイノベーター層から、アーリーアダプター層にかけて仮想通貨の使用は当たり前になっていますが、まだ認知度は低い状態です。
いつバブルが崩壊するのか、それは誰にもわかりません。
ただ個人的には、もうひと山ここから更に大きな価値上昇が起こり得るのかなと予想しています。これからどうなるかわかりませんが、ビットコインという新しい発明の進化に立ち会えているのは、何とも興奮するものがあります。