まだテスト環境ではありますが、ライトニングネットワークは異なるブロックチェーンを跨いでトランザクションを送ることが可能になりました。
ライトニングネットワーク試験成功
Lightning cross-chain atomic swaps (or ⚡️⛓️💱 in emoji) is the next step in my vision on how crypto-currency scale can scale to 7B people. I'm really excited to see the @lightning team make progress on it! 🚀
And we are just in time for the over 9000 meme. 🤣 pic.twitter.com/6rRPcotSXm
— Charlie Lee [LTC] (@SatoshiLite) 2017年11月16日
Lightning Labsの開発チームはライトニングネットワークを通してビットコインテストネットとライトコインテストネットのスワッピングを実現させました。両コインの所有者は入れ替わり、どちらのブロックチェーンにもトランザクションは記録されませんでした。
「以前のアトミックスワップは高いトランザクションフィーと、遅さが問題になっていました。」とライトコインの開発者の Charlie LeeはBitcoin Magazineの取材に答えています。
「オフチェーンのアトミックスワップはかなり良いものです。低いコストで、すぐに、プライバシーを守って取引が可能になります。」今回のテストの成功によって複数の種類のコイン間でのシームレスな決済などの道が開かれます。
ビットコインとライトコイン
ライトニングネットワークはビットコイン上に配備されることが期待される第2層の決済ネットワークです。またオープンプロトコルなので、ビットコインコードベースで作られた仮想通貨がライトニングネットワークにデプロイすることが比較的簡単です。
もしライトニングネットワークが異なるブロックチェーン間で動いた場合、これらのチェーンはお互いに繋がり合います。もしネットワーク上の人間が1種類のコインを受け取り、別のコインを送り返したいと考えた場合、ビットコインが自身のチャネルに送られ、等量のライトコインがもう一方の人間のチャネルに記録されます。
2017年の最初の週に発表されたMediumの記事では、Leeは彼自身が支持していたライトコインとビットコインのsegwitを繋ぐ「橋」を作ることを示唆していました。
Leeのアイデア構想
ライトコインのsegwitが実行されたとき、Leeのアイデアは現実に近づきました、なぜならその時点ではビットコイン上ではソフトフォークはアクティブになっておらず、Lightning Labsはライトコインのサポートをライトニングネットワークに加えることを決定しました。
そして、2016年の夏にビットコインのSegwitが実行されたとき、ライトニングネットワークはすでにどちらのチェーンにも対応していました。そして今回、これらの2つのチェーンのテストネットバージョンは初めてライトニングネットワークを通して相互運用可能になりました。ユーザーは一方のコインをもう一方のコインに変換することができるようになったのです。
Lightning LabsのConner Fromknechtは「この方法の利点は、スピードとコストとプライバシーです」と語っています。「コインの移動は即時にでき、オンチェーンのトランザクションのようなコストは不要です。さらに2者間で取引する場合、トランザクションは公開されず、ブロックチェーンに残らないため、プライバシーが保護されます。」
おわりに
— CoinWave|仮想通貨 (@coin__wave) 2017年11月20日
この仕組みが完成すれば、個人間でのコインの交換が今よりももっと簡便になります。現在のオンチェーン上での高いフィーの支払いや、取引所を介してコインを交換することも不要になります。
為替のレートの設定など解決すべき問題はありますが、仮想通貨の利便性を大きく飛躍させる技術であることは間違いないと思います。
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