意外と知られていないビットコインのスマートコントラクト

様々な産業への応用が期待されるスマートコントラクトですが、ビットコインでも実装が可能であることはあまり知られていません。大半の開発者はイーサリアムでの開発をメインにしていますよね。しかしビットコインプロトコルはスマートコントラクトの実装が可能であり、すでにサービスもいくつか登場しています。

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ビットコインのスマートコントラクトサービス

例えばParticl.ioというeコマースプラットフォームではビットコインのスマートコントラクトを実装しています。Particl.ioではeBayやAmazon、Etsyのように出品、購入が出来ます。Particl.ioでは中央サーバーが存在しないため、中間のマージンを支払う必要もなくなります。また、ParticlではPoSを採用しているため、Particlを立ち上げてコインを保持しているだけでもトークンを獲得することができます。

スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で実装される自動の契約です。これを使えば紙の契約をわざわざ締結しなくとも、条件にお互い合意すれば支払い等が全て実行がなされます。現状ではイーサリアムが最もポピュラーなスマートコントラクトの手段になっています。

仮想通貨|スマートコントラクトとは何か

イーサリアムの目的の一つはスマートコントラクトを普及させることなので、ビットコインが生まれた目的とは異なっているためです。

ビットコインにおけるスマートコントラクト

ビットコインはプロトコルの改善に伴ってスマートコントラクトの機能も実装されました。イーサリアムのような柔軟性や拡張性は有していませんが、ある用途に限定すればビットコインのプロトコルでも十分に機能します。

例えば上記のParticlでは、ビットコインのスマートコントラクトの最大の特徴であるopcodeを使っています。opcodeとは、特定の電子署名がなされるまで資産がウォレットから移動しないようにする仕組みです。さらにParticlでは、MAD excrowという技術も使っています。これは2者間での取引において詐欺を防ぐ仕組みです。例えば販売者Aと購入者Bが取引する場合、両者は初めに預託の基金を作ります。Aはデポジットとして商品の値段以下の金額を基金に入れます。そしてBは、Aのデポジットと商品の料金を基金に入れます。両者が入れない限り基金内のデポジットは動きません。この方法であれば第三者の監視なしに2者間の公正な取引を実現できますよね。ParticlではopcodeとMAD escrowを組み合わせることでプライバシーや機密性を高めています。

おわりに

イーサリアムのスマートコントラクトは高い拡張性と柔軟性を備えていますが、一方でセキュリティとプライバシーの確保には高いリスクが伴います。また実装には複雑なコードを書く必要があります。ビットコインであればよりシンプルに堅牢なコントラクトを実装することができると言われています。Particlのようなプロジェクトが増えていくことで、ビットコインの機能の拡張、堅牢性の向上につながるかもしれませんね。

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