Steemとは?仮想通貨について学ぼう

今日はちょっと面白い仕組みの仮想通貨Steemを紹介します。Steemは高度な金融システムやビジネスへの導入ではなく、SNSの仕組みを利用する通貨です。

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Steemとは

SteemはDaniel Larimar氏によって開発された仮想通貨です。現在(2017年10月13日)の時価総額は約2億5千万ドルで第26位です。一時は10位以内に入るほどの人気通貨でした。Steemの用途は他の仮想通貨に比べて理解しやすく、用途も限られています。Steemはブロックチェーンで出来たソーシャルプラットフォーム上で使用される通貨なのです。

SteemのソーシャルプラットフォームはSteemitといいます。ユーザーはこのプラットフォームに記事を投稿するだけでSteemとSteem Dollarを報酬として受け取ることができます。サイト内をみていただければ分かる通り、すでに多くの人が投稿していますよね。Steemでは、有料な記事を投稿してUpvote(いいね)をもらえればより多くの報酬をもらうことができるようになっています。そしてSteemでは3種類の通貨が発行されています。

1.Steem

Steemは取引所で取引できる通貨です。ビットコインやイーサリアムのように他のコイン同様に売買が出来ます。

2.SP(Steem Power)

SPはスチームのプラットフォームを使用するのに必要とされ、記事へのコメントや投票を行うのに使われます。Steemit内でアクションするのに使われるので、ユーザーはアクションの際に自分のSPを消費します。なのでユーザーは有料なコンテンツのみに投票するようになります。SP自体はSteemから交換することで獲得しますが、SPのSteemへの変換には制限が設定されています。SPは2年間かけて毎週104分の1ずつだけしかSteemに変換することができません。さらに、Steemのまま保有していてもその価値は低減していく仕組みになっています。Steemは、多くのスタートアップの株や通貨が投機的な目的で売買されている点に着目し、中長期的にコインを保有させるためにこの仕組みを取り入れたようです。

3.SMD(Steem Dollar)

SMDはドルの価値と連動している通貨で、Steem同様実際に流通させることができます。これはキュレーターとクリエイターに対して支払われる通貨です。記事が投稿されると、投稿者に対して50% SP、50% SMDという形で払い出されます。つまりSMDを実通貨に交換することにより、報酬が得られるという仕組みになっています。

この3つの通貨では、Steemの価値は落ちていきますがSPとSMDには利子がついて行きます。Steemitを使えば使うほど報酬が増えていく仕組みになっているんですね。Steemの価値が落ちていく理由は、供給量が制限されていないためです。

Steemはどこで買えるか?

現時点では、日本で取り扱っている取引所はないようです。なのでビットコインをZaifcoincheckBitflyerなどで購入し、海外取引所で交換して入手するしかありません。

様々なSNSやキュレーションメディアが登場する中で、有料なコンテンツを見分けるのは難しくなってきています。Steemのような報酬体系を取り入れることで、有料なコンテンツのみが選別されるメディアが出来てくるかもしれませんね。

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