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概要
NEOは、中国版イーサリアムと呼ばれる仮想通貨です。日本ではあまり知名度は高くないですが、世界的には市場規模も大きく人気がある通貨です。
NEOには、グローバル資産と契約資産の2種類のデジタル資産があります。グローバル資産はシステムスペースに記録することができ、すべてのスマートな契約やクライアントによって識別することができます。契約資産は、スマート契約のプライベートストレージ領域に記録され、互換性のあるクライアントにそれらを認識させる必要があります。契約資産は、ほとんどのクライアントとの互換性を実現するために特定の標準に準拠することができます。
特徴
分散合意アルゴリズム
DBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerant)は、大規模なノード参加を達成するための代理投票システムです。NEOの所有者は、投票することによってサポートする登録者を選択することができます。またこのシステムは、15秒から20秒ごとにブロックを生成します。
国内取扱取引所
NEOについては、国内仮想通貨取引所で購入することはできません。国内から購入する場合は、ビットコインなどに国内取引所で円を交換し、それを海外取引所に送金する必要があります。
Bittrex
世界最大級のコイン数を扱うBittrexで購入することができます。NEOについて、取引量も最も多いです。
Bitfenix

Bittrexの次に、取引量が多いのがBitfenixです。
トピックス
NEOコインについて、より詳しくみていきましょう。
NEOを理解しよう
元々はAntShares(ANS)という名前で、そこからNEOに名称変更しています。
NeoContract
NEOは、中国版イーサリアムだと言われています。またイーサリアムにおけるスマートコントラクトのような仕組みは、NeoContractと呼ばれています。
このNeoContractには、3つの構成要素があります。技術的な話になるので、読み飛ばしても問題ありません。
- NeoVM
- InteropService
- DevPack
NeoVM – 共通ブロックチェーン仮想マシン
NeoVMは軽量の汎用仮想マシンです。命令フロー制御の機能に応じて、操作、論理操作などを作成することができます。スピードと汎用性に優れており、非ブロックチェーンシナリオに移植することができ、IDEと統合して優れた開発経験を提供できるNeoContractなどのアプリケーションに最適です。
InteropService – 相互運用可能なサービス
ブロックチェーンブック、デジタル資産、デジタルID、永続ストレージ領域、その他の基礎となるサービスをロードするために使用されます。これらは仮想マシンに提供される仮想マシンのようなものであり、NeoContract実行時にこれらのサービスにアクセスできるようにします。
DevPack – コンパイラとIDEプラグイン
DevPackには、高水準言語コンパイラとIDEプラグインが含まれています。Java言語、C#言語の開発者は、新しい言語を学ぶ必要はありません。これにより学習コストが減り、スムーズにNeoContractを作成することができます。
公式情報
NEOの可能性
NEOは、中国版イーサリアムと呼ばれています。中国については、技術的に仮想通貨への関心が高く独自にプラットフォームを作成する開発力があります。事実NEOコミュニティを覗いてみると、殆ど中国語でのやり取りですが活発にNEOの開発が進められています。
イーサリアムとコンセプトが似ているため、差別化するポイントを探すのは現時点では難しいかもしれません。ただイーサリアム同様、スマートコントラクトの仕組みは一般社会にこれから続々と導入されていきます。その際、欧州圏ではイーサリアム、アジア圏ではNEOなどの住み分けが行われることもあるかもしれません。
