Rippleについて知っておくべき9つのことと、6つの迷信

Rippleについて、話題になることが増えてきましたが噂に振り回されている人もいるのではないでしょうか。

悲しいことにまだ仮想通貨市場は、日頃のニュースに左右されるほど小さな市場です。先日も、リップルトレードジャパン代表が詐欺で逮捕されたニュースによりRipple自体の価値が下がるほどでした。

Rippleについて、少しでも調べればこのニュースとRippleの直接的な関係がないことは明らかなのに、それすら理解していない人も多いということなのかもしれません。

まずはしっかり一次情報を参考に、Rippleを理解することが大切ではないかと思います。

スポンサーリンク

Rippleについて知っておくべき9つのこと

この情報は、XRPについて知っておくべき9つのことを参照しています。

過去2ヶ月の間、世界で最も有名なデジタルアセットであるビットコインの時価総額シェアは80%から40%強にほぼ半減しました。これは主に、他のデジタルアセットの時価総額の上昇によるもので、これによってデジタルアセット市場全体の時価総額は1000億ドルの壁を突破しました。

これらの新しいデジタルアセットの中で、特にマーケットウォッチャーや金融機関の注目を集めているのがXRPです。1月にその価格は$0.06だったのに対して5月には$0.30まで上昇し、2016年の初めからの価格上昇はビットコインの700%に対してXRPは6500%近くとなりました。Ripple社は、そのXRPの持分を考慮すると、Uber、Airbnb、PalantirそしてWeWorkに次ぐ、最も価値の高い米国のスタートアップとなりました。

しかし、他のどのデジタルアセットと同様に、XRPについては多くの混乱、謎、憶測が存在します。それらを振り払うためにも「XRPについて知っておくべき9つのこと」と題してXRPの真の姿をお伝えします。

1. XRPは金融機関や決済プロバイダー向けに設計された唯一のデジタルアセットです。

多くのデジタルアセットは明確な目的を有していません。価値を貯蔵するためや、商品を買ったり、個人間の取引に使うなどできるかもしれませんが、一つの明確なアプリケーションを念頭に設計されていないことが多いです。それに対して、XRPは価値移転のためのデジタルアセットであり、法人向けに設計されました。つまり現実的なクリアなユースケースをもつ数少ないデジタルアセットの一つです。

2. XRPは法定通貨の間のブリッジ通貨として機能する。

ビットコインなどの一部のデジタルアセットは既存の政府が保証する通貨を代替することを目的としています。XRPは10以上のデジタル取引所において法定通貨と取引されており、国境を越えて価値が速く効率的に移動することを可能とします。例えば、韓国のサプライヤーに支払いをしなければならないメキシコの会社は、現在は韓国の銀行口座に事前に払い込みをしておくか、または銀行などの外国為替プロバイダーを通して送金する必要があります。どちらの方法もコストと時間がかかります。XRPを使えば、会社が使用するメキシコの銀行または決済プロバイダーが即時にオンデマンドで支払いをすることができます。銀行口座への事前の払い込みや外国為替手数料を不要とするXRPは、より素早い低コストな決済を可能とします。

3. XRPはより速く、低コストで、信頼性の高い国際送金を可能とする。

XRPは国際送金を行う銀行と決済プロバイダーに対して信頼性が高いオンデマンドの流動性を提供します。今日、一つの国から別の国に銀行を通して送金を行うにはおよそ3〜5日かかり、通常高い手数料と送金が遅延する(または失敗に終わる)リスクがつきものです。代替手段として、相手の国にある銀行口座に事前に払い込みをしておくこともできますが、これには貴重な運転資金が捕らわれてしまうことになります。XRPは、非常に小さいコストで平均決済時間が4秒での決済を可能とし、これらの既存の問題点を解決するソリューションの構成要素となります。金融機関はリアルタイムでオンデマンドの流動性を調達することが可能となり、外国為替手数料を支払うことなく、またノストロ口座への事前振込も不必要となります。XRPによって金融機関に新たな市場に進出することができ、外国為替コストを下げ、顧客に対してより速い決算手段を提供します。

4. XRPはより速い国際送金を実現する全体的なネットワークソリューションの一要素である。

Rippleは国際送金における問題を解決し、情報と同じように価値が効率的に移動することができる「価値のインターネット」を実現することにコミットしています。私たちのソリューションには、送金の共通スタンダードを作り、現在接続されていない台帳やブロックチェーンを繋げるデジタルアセットとしてのXRPの役割を想定しています。

5. XRPはビットコインよりもスケール拡大が可能で決済時間はより速い。

ビットコインは1秒あたり7件の取引を処理することができ、取引が決済されるには2時間以上かかります。Visaなどの伝統的な決済サービスが1秒あたり2,000件の取引を処理できることを考えると、ビットコインは典型的な顧客のデマンドに応えるためのスケーラビリティは有していないということは明確です。XRP Ledgerは1秒あたり1,000件の取引をリアルタイムで処理することができ、Visaと同等のスループットにまでスケールアップすることが可能です。

6. XRPは安全である。

XRP LedgerはXRPの取引が発生し記録される台帳です。これはオープンソースのコードベースであり、信頼されるバリデーターのコミュニティとアクティブにソフトウェアを開発し維持するフルタイムのエンジニアによってサポートされています。開発当初から、XRP Ledgerは分散化によって、より堅牢で単一障害点に耐性を有するネットワークになっており、この分散化のプロセスは今日も継続しています。

7. XRPはビットコインのようなマイニングを必要とするデジタルアセットよりもよりサステイナブルである。

ビットコインはマイニングを必要とするデジタルアセットです。つまり、”proof of work”と呼ばれる複雑な数学問題を処理する巨大なデーターセンターによって継続的に新たなコインがマイニングされています。この非効率なシステムは多大な電力を必要とします。1つのコインを生産するのには 米国の3.67軒の家庭が1日に消費する電力が必要となり、そのため、持続可能でないと言われています。それに対して、XRPはマイニングを必要としないデジタルアセットです。つまり、現在存在するXRPの1つ1つはすでに作られたものです。その多くはRipple社が保有し(550億単位はエスクローに預託されています)、残りは企業や個人によって保有されています。

8. XRPはまさに未来である。

銀行やその他の金融機関がデジタルアセットを日々の業務で使用するのは、「するかどうか」の問題ではなく、「いつするか」の問題です。今後、デジタルアセットの分野において誰が勝者となり、誰が敗者となるかは見ものとなるでしょう。私達はXRPが成功することに絶対的な自信を持っています。何故ならば、XRPは金融機関が国境を跨いで素速く低コストで簡単に送金できるようにするという目的を持っており、これはどの国のビジネスや消費者にとっても非常に重要なことだからです。

9. XRPは簡単に購入することができる。

投資家の分類によってXRPの購入の仕方は異なります。金融機関はRippleに直接コンタクトするのが最も良いでしょう。個人の投資家には様々な購入の仕方があります。XRPを取り扱っているデジタル取引所のサイトを訪ね、そこから購入することができます。

XRPを、例えばcoincheckなどでXRPを購入し海外取引所に送金するとします。

他仮想通貨などに比べて、ほんの一瞬でXRPが送金されることに驚くことでしょう。仮想通貨といえども、ビットコインから多くのコインが派生している状況ですが、その中でもRippleは送金手段として最も優れた仮想通貨として利用可能性が広がっています。

XRPに関する6つの迷信

この情報は、XRPに関する6つの迷信を参照しています。

Ripple社はRipple Consensus Ledger (RCL)に固有のデジタル資産であるXRPについて、日々様々な質問を受けます。分散型台帳技術やデジタル資産、またコンセンサスの仕組みは非常に複雑なテーマであることをRipple社は認識しており、そのため、XRPが仕組みやグローバル金融システムにおけるXRPの価値についての質問等には常に積極的に回答しています。しかしながら、このところ、オンライン上でXRPに関しての誤った情報が散見され混乱を招いています。この場で、よく話題となる「6つの迷信」を取り上げ、なぜその迷信が間違っているかを説明します。

迷信1:Ripple Consensus Ledgerは中央集権型または許可制の台帳である。

許可制台帳では、ネットワークに参加するためには特定の中央管理者から許可を得る必要があります。それに対して、Rippleプロトコルは完全にオープンで、Ripple社やその他誰からの事前の許可を得る必要なくアクセスすることができます。中央集権型の台帳では、中央管理者が単一障害点となりますが、RCLは分散型であるため、Ripple社が参加するしないに関わらず機能するため単一障害点が存在しません。また、Ripple社は現在RCL上でバリデーターとして参加しているものの、全てのバリデーションを実行したり、バリデーションプロセス自体を管理している訳ではありません。マイクロソフト社やCGI社を含む様々な組織が取引のバリデーションに参加しています。Rippleネットワークは参加者のコンセンサスによって機能しています。参加者はどのバリデーターを使いたいかをいつでも選択することができます。つまり、バリデーションはRipple社ではなくネットワークへの参加者の手に委ねられています。

迷信2:Ripple社はXRPの総供給量を1000億以上に増やすことができる。

そもそもXRPの存在量を増やすことによる便益は全くありません。このようなことが起これば、ネットワークにおける信頼は破壊され、XRPは直ちに無価値になります。なぜなら、そのようなネットワークには誰も参加したがらないからです。さらに、Rippleコードはオープンソースであり、誰もが監査することができます。また、追加のXRPを発行するメソッド自体が存在しません。したがって、Ripple社が倫理的に行動することへの信頼にもとづいてネットワークが機能しているわけではなく、そもそもそのような信頼すら必要がない仕組みになっているのです。

迷信3:RippleがXRPの価格をコントロールしている。

Ripple社はXRPの価格をコントロールしていません。私達はXRPマーケットのインテグリティを非常に重要視しており、そのようなインテグリティを損なうことは行いません。XRPの安定性を向上させるために、Ripple社は流動性を高め、送金量を増やし、スプレッドのボラティリティを低減させるべく様々な施策をとっています。現在展開しているオフレジャー(台帳外)における流動性構築のための試みはまさにこれらの施策の一部です。また、Ripple社にとっても、長期的なXRPの価値を向上させることが自らのためにもなります。したがって、意図的にXRPの短期的な価格を操作するような行動は、Ripple社やXRPに対しての信頼を損なうことになり、全く無意味なことです。

迷信4:銀行はXRPを使わない。

XRPには明確な金融機関のユースケースが存在し、最終的にはブリッジ通貨としての重要な価値を有することになります。今後、XRPが価値トランスファーのメカニズムとして幅広く活用されることによって、XRPの価値は向上することになります。金融機関による大きい金額の送金を可能とするためには、XRPの価値は必然的に上昇する必要があります。私達の究極的なビジョンは、Rippleソリューションを通して、グローバルな銀行間のクロスボーダー送金にXRPを統合させることですが、それ以外にもXRPにとって建設的なユースケースやシナリオは数多く存在する、ということも重要なポイントです。

迷信5:流動性提供者がXRPを使うのはリスキーである。

私達は現在RCL外の複数の取引所でXRPをリスティングする最中にあります。これによりXRPへのアクセスはさらに拡大し、XRPがクロスボーダー送金において活用されるために必要な流動性が向上し、さらにマーケットのゲートウェイに対する依存度が減少することになります。加えて、私達はXRPの貸付制度を適格な市場参加者にまもなく提供する予定です。これにより流動性提供者はXRPを保有せずにXRPマーケットに完全に参加することが可能となります。

迷信6:XRPの価値はRipple社の会社としての価値に反比例する。Ripple社のプロダクトが銀行に採用されることは、XRPのデジタル資産としての成功には無関係である。

XRPの長期的価値は最終的にはクロスボーダー送金のメカニズムとして採用されることにより決まります。XRPはこのユースケースに非常に重要な性質を備えているものの、それは必ずしもRipple社のソフトウェアとの統合に依存するわけではありません。XRPはRipple社の成功に関わらず、独自に存在し繁栄することができます。いずれにせよ、Ripple社は、XRPが最終的には国際的な価値トランスファーにおける標準的なデジタル資産となるべく引き続き全力を尽くしていきます。

XRPの値上がりを期待して保有している人は、必ず参照したらよいほどの情報ではないでしょうか。

XRPは既に1000億XRP発行されていますが、これ以上発行できるということであればXRPの価格を維持することはできません。ただの噂に流されて、Rippleを購入する人もいるかもしれませんが、必ず一次情報を収集して納得行く形で投資してみたほうが良いのではないでしょうか。

おわりに

すでに仮想通貨|Ripple(リップル)の特徴と可能性という記事でも、Rippleについて詳しくまとめています。

仮想通貨|Ripple(リップル)の特徴と可能性

ただ確かな情報を取得するという習慣を各自が身につけることで、より仮想通貨について本当の可能性が広がっていくのではないかと思います。

スポンサーリンク