こんにちは!CoinWave編集長です。
前回は、ブロックチェーンの概要について説明しました。
『ブロックチェーンは、データベースのスゴイやつ』ということを学びましたね。
今回は、ブロックチェーンのメリットやデメリット、仕組みなどについて詳しく考えてみたいと思います。
編集長です。
どうも、ナカモトです。
Contents
ブロックチェーンの特徴
ブロックチェーンは、
- システムが壊れることなく、永続的に稼働し続ける
- 一度書き込まれたデータは改竄することが不可能
という特徴をもっています。
サービス提供事業者ですらデータ改竄・変更ができないので、信頼性が高いと言われています。
壊れないシステム
ブロックチェーンシステムの場合、同じ機能をもつパーツを複数用意しておき、いつも同じ仕事をダブって実行させています。
そのため万が一、パーツの一部が壊れたとしても他のパーツが補うので強固なシステムを構築することができます。
でもさ!一般的な業務システムやWEBサービスも、当たり前にバックアップ取ってるよ。ブロックチェーンじゃなくても、良いんじゃないの?
いい質問だね。その辺りについて、次説明するよ。
中央ネットワークがない
ブロックチェーンシステムの場合、同じ機能をもつパーツを複数用意して全体を壊れないようにしています。
一般的なシステムでもバックアップが取られていますが、ネットワーク上に複数のノードを用意するときに、主軸を決めることが多いです。
ただしブロックチェーンネットワークの場合は、リーダーの役割を担うノードは存在しません。それぞれが、勝手に判断しつつ全体として一つの目的を果たすというイメージです。
なるほど!だからブロックチェーンシステムではバックアップという言葉が出てこないのか。
そうそう、それぞれが主役であり脇役というイメージかな。
どうやって記録するのか
一般的なデータベースの場合、数値残高が記録されています。
しかしブロックチェーンの場合、実は残高は記録されていません。
残高が記録されてないのに、どうやって残高を把握するの?
そこが、ブロックチェーンの面白いところさ。
ブロックチェーンには残高ではなく、これまで行われた全取引履歴が記録されています。
例えば、AからBのウォレットアドレスにいくら移動したという過去の取引が記録されているのです。
現在の残高を知りたければ、『そのウォレットアドレスが関与した過去の取引履歴』を全て抽出して合算します。
このウォレットアドレス間の取引を「トランザクション」と呼びます。
ブロックチェーンには、『トランザクションの履歴』がひたすら記録されているんだよ。
そうか、だからフルノードをダウンロードすると時間がかかるのか。
P2Pの仕組み
ブロックチェーンを理解する上で、P2Pというキーワードが出てきます。
例えばSkypeは、P2Pネットワークシステムを利用しているよ。
特徴
ブロックチェーンは、多くのコンピュータが連携して動作するシステムで、P2P方式の分散ネットワークと言われています。
P2Pネットワーク
P2Pネットワークは、2台のノードが互いに1対1で接続して通信する方法をイメージして下さい。
P2P分散ネットワーク
P2P方式の接続を行うノードがたくさん集まると、それぞれがP2P方式で接続された状態のP2P分散ネットワークが形成されます。
規模が大きくなればなるほど、一部のノードが故障や停止しただけでは影響が少ないという点で耐障害性に優れています。
ただし、いいことばかりではなくノードをいくら増やしてもスケールアウトしないという問題点もあります。
処理性能が変わらないのは、利用方法によってメリットにもなりえるんだよ。
ブロックチェーンのメリット・デメリット
ブロックチェーンは、決して万能なシステムではありません。
メリットとデメリットを理解しましょう。
メリット・デメリットが一番知りたいポイントかも!
メリット
システム管理者が、データを勝手に変更することはできません。
これは信用できないもの同士の取引であっても、不正があることを心配せずに利用することができる点で優れています。
デメリット
正当な理由があっても、編集や削除ができません。
WEBアプリケーションなどでは、削除依頼を出せば大抵要望に応えてくれます。しかしブロックチェーンシステムの場合、たくさんのノードが同じデータを共有しているので、あとからデータ削除したくてもすることができません。
例えば個人情報などは、本人要請があれば法律で削除しなければならないと決められています。つまり削除要請に応えなければならないようなサービスには向きません。
ブロックチェーンのメリット・デメリットがようやくわかった!
ブロックチェーンには、向き・不向きがあるんだよ。
ブロックチェーンを利用したサービス
エンジニア界隈でも、ブロックチェーン技術に対する注目が集まっているように感じます。
大手企業も、続々とブロックチェーンを利用したサービス開発に動き出しています。
このブログでも、色々と気になるサービスは取り上げているのでよかったら過去記事見てみて下さいね。
ブロックチェーンエンジニアもこれから増えてきそうだよ。
編集長まとめ
仮想通貨プロジェクトでも、それブロックチェーンじゃなくても良いんじゃないの?というサービスもあります。
ブロックチェーンそのものを理解して、これからの可能性について想像を膨らませていきたいところです。
次回は、パブリックチェーンとプライベートチェーンについて考えていこうと思います。