2017年11月17日、ついにビットコインは8,000ドルをマークしました。
ビットコインが8,000ドル超
その数日前まで、ビットコインの価格は6,000ドル以下で取引されていましたが、週の半ばになってから価格を戻し、最終的にはBitfineXで8,040ドルの最高値をマークしました。
現在ビットコインの価格は7,700ドルほどで取引されており、時価総額は1,300億ドル近くまで到達しています。
ビットコイン上昇の3つの要因
これらの価格の上昇には多くの要因が関与していますが、以下の3つの要因が主要因として際立っています。
1.ウォール・ストリート市場参入の可能性
CMEグループ、ビットコイン先物取引の開始日程を発表https://t.co/VpDkBFrASB#bitcoin #ビットコイン pic.twitter.com/Mst35vBAxm
— CryptoCurrencyMag (@ccm_jp) 2017年11月14日
アメリカのデリバティブ取引市場であるCMEグループが、ビットコイン先物取引を製品として提供すると発表して以来、アナリストはウォール・ストリートが暗号通貨のエコシステムに参入するタイミングを見極めようとしています。
ウォール外の参入を裏付ける証拠として、著名な機関投資家のチームが仮想通貨市場に興味を示していることが報じられています。Coinbaseは、暗号通貨資産で1000万ドル以上の機関投資家を対象とした暗号化保管サービスの提供を開始しています。
これに関連して、ウォール街の投資家たちは、ビットコインまたはブロックチェーンに参入しようとする上場企業に対してますます強気の気配を見せています。例えば、決済処理を提供するSquareは、Square Cashアプリを使用するユーザーにビットコインパイロットプログラムを公開したあと、株価が大きな値上がりを見せました。
2.ライトニングベースのアトミックスワップ成功
主要な報道機関での記事にはあまりみられませんが、ビットコインの価格上昇を聞き起こしたもう一つの要因は、オフチェーンでのアトミックスワップに成功したことです。
Lightning Labsの開発者は、ライトニングネットワークを利用してテストネットのライトコインと同様のテストネットのビットコインを取引を、いずれのブロックチェーンでもトランザクションの記録を残すことなく取引を完了させました。
この機能により、ライトニングネットワークがメインネットに実装されれば、分散型の暗号通貨の取引所が生まれます。
これはまたすごい
via @Cointelegraphhttps://t.co/FtZi1y5USg— CoinWave|仮想通貨 (@coin__wave) 2017年11月18日
またリアルタイムの話ですが、BitcoinとLitecoinでのライトニングベースのアトミックスワップも成功したようです。
3. SegWit2X
最後の原因として一部のアナリストは、フォークを主導していたメンバーによる中止にも関わらず、少数のマイナーがSegWit2Xの兆候を示し続けたため、ビットコインの価格がわずかに上昇したと考えています。
ブロックチェーン・キャピタルの研究責任者であるスペンサー・ボガート氏は、ブルーバーグに対して、「一部の資産が他の仮想通貨からビットコインに移され、人々は両方のフォークからのコインを受け取れることを期待していた」と話ています。しかし、フォークは実際には行われず、ブロック494782の時点で止まっています。
おわりに
— CoinWave|仮想通貨 (@coin__wave) 2017年11月18日
値上がりのほとんどの理由は1番目のウォール街の参入への期待感だと思われますが、技術的な側面から見ると、2番のアトミックスワップの開発が今後のビットコインの普及を大きく左右するものになるでしょう。