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概要
Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)は、Ethereumブロックチェーンから分岐してできた仮想通貨です。
DAOに関する救済措置は無く、ブロックチェーンのオープン性、中立性、不変性の原則を忠実に守るプロジェクトチームにより運営されています。もちろんEthereumと同じく、スマートコントラクト機能を備えたオープンソースのパブリックブロックチェーンを基礎とした分散コンピューティングプラットフォームです。
特徴
分散合意アルゴリズム
Ethereum Classic でも Ethereum と同様、プルーフオブワークの仕組みを採用しており、またBitcoinで使われているASICなどのマイニング専用ハードウェアは使用できないように、メモリ上難しい計算問題を選択しています。
ただ予定では、Ethereumはプルーフオブワークからプルーフオブステークへと変更が予定されています。このタイミングで、Ethereum Classic は、プルーフオブワークの仕組みを継続して利用する可能性があり両者の違いがはっきり出てくるかもしれません。
国内取扱取引所
Ethereum Classic については、国内取引所で購入することができます。
Bitflyer
国内最大級の取引所であるbitFlyerで購入することができます。
Coincheck
国内最大級のアルトコインを扱うCoinCheckでも購入できます。
トピックス
Ethereum Classicについて、より詳しくみていきましょう。
Ethereum Classic の誕生
The DAO事件に関するEthereum Foundationおいての意見相違の結果、Ethereum Classic は誕生しました。ブロック1920000値時点で、Ethereumを保持していた人々は同量Ethereum Classicを付与されることになりました。
ちなみにThe DAO事件とは、2016年5月に公開された暗号通貨において、150億円分発行されたうち50億円分(約360万ETH)が盗まれた事件のことです。この盗まれたお金に対して、盗まれる前の状態に戻すか、そのままにするかで意見が分かれました。
ETH|ETC は間違えやすいので注意
Ethereum とそこから派生して生まれた Ethereum Classic があるので、仮想通貨を最近学び始めた人は混乱してしまうかもしれません。特に取引所において、取引する際は間違えないようにしましょう。
それぞれEthereum(ETH)及び Ethereum Classic(ETC)という表記になります。
プルーフオブステークへの変更
Ethereum Classicでは、現状プルーフオブワークという分散合意アルゴリズムを採用しています。これはEthereumも、同様です。しかしいずれEthereumは、このプルーフオブワークからプルーフオブステークという仕組みに変更することが予定されています。
そのタイミングでEthereum Classicは、そのままプルーフオブワークを採用し続ける可能性があります。
For now, it seems the Ethereum Classic community is generally in favor of proof of work, and will most likely stick to that proven and tested consensus algorithm for the foreseeable future.
今のところ、Ethereum Classicコミュニティは一般的にプルーフオブワークに賛成していると思われ、近い将来、その証明されたテスト済みコンセンサスアルゴリズムに固執する可能性が高いでしょう。
参照情報元:Bitcoin Magazine
もしEthereum Classicが、そのままプルーフオブワークを採用したとすれば、Ethereumと違ったプロジェクトとして今より差別化されていくのではないでしょうか。
公式情報
Ethereum Classicの可能性
今のところEthereumではなく敢えてEthereum Classicを使うメリットは、特に感じません。Ethereum Classicが、Ethereumを上回ったプラットフォームになり得るためにはEthereumから差別化をはかり、さらにプラットフォームとしてのユーザビリティ性を高めていく必要があるのではないでしょうか。
今のところ、それらに期待する何かは無いのかなという印象です。