Ethereum classic(イーサリアムクラシック)の誕生について、時系列で理解していきましょう。
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Ethereum(イーサリアム)発行
2015年7月30日に、Ethereum(イーサリアム)が発行されました。Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)とThe Ethereum Foundation(イーサリアム財団)によって、初めてブロックチェーンベースのスマートコントラクトプラットフォームが誕生しました。
The DAOを作成
2016年4月5日に、Slock.itがTheDAOを作成しました。またこれはDejavuによってセキュリティ監査の完了が行われました。
The DAO クラウドセール開始
The DAOにおけるスマートコントラストが展開されました。応募した人々は、DAOトークンの代わりにEtherを送信しました。
このクラウドセールは世界最大のものとなり、1億5000万ドルもの大金が集まりました。
TheDAO 一時停止
2016年5月26日に、Slock.itによってセキュリティ上の提案がされました。また2017年5月27日には、DAOのキュレーターであるVlad ZamfirはTheDAOの一時停止を求め、多くの理論上のセキュリティ問題を挙げました。
2016年6月9日には、Peter Vessenesによって多くのスマートコントラクトで見過ごされていた重大なセキュリティ脆弱性の存在が公開されました。
しかし2016年6月12日に、Stephan Tualは、新しく発見された重大なセキュリティ上の欠陥にもかかわらずTheDAOの資金が安全であると公に主張します。
TheDAO ハッキング発覚
2016年6月17日に、再エントリーのバグが適用されると、TheDAOからEtherが流出しました。Griff GreenがTheDAOがハッキングされたと発表したことによる影響で、Etherの価格はそれまでより半減しました。
ただTheDAOはハッキングされたものの、分割メカニズムによって資金を取り出すために約1ヶ月の猶予期間を持っていました。その猶予期間に、このハッキング被害をどうするか財団とコミュニティの開発者で話し合いました。
The DAO 救済ハードフォーク
2016年7月15日に、救済ハードフォーク仕様が発表されました。この仕様はSlock.itとEthereum Foundationのメンバーによって決定され発表されています。このHard Forkアクティベーションは、ブロック値が1920000に達した時点で行われました。
Ethereum Classic が誕生
ブロック値が1920001に、Ethereum Classicは誕生しました。数時間以内に元の非フォークチェーンが消滅するとの予測を受けて、マイナーがブロックを採掘し続け、元のチェーントークンも継続されることになりました。
Ethereum Classicの誕生については、The DAO 救済ハードフォークにおける意見の対立が要因となっています。
おわりに
Ethereum classicの誕生までの流れを振返りました。Ethereum classicは、現状尻すぼみに価値減少が起きていますが、これからどうなるのでしょうか。
継続して動向に注目していきたいと思います。