SegWit2Xの開発者 Jeff Garzik が新たな仮想通貨 Metronomeを発表

先日ビットコインゴールドへの分裂が行われたビットコインですが、11月中旬にもSegWit2Xへのハードフォークが予定されています。SegWit2Xへのハードフォークはコミュニティや取引所から多くの批判が集まっているのですが、リード開発者がSegWit2Xの1ヶ月前に別の通貨の構想を発表し話題になっています。

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Metronomeという仮想通貨

SegWit2Xのリード開発者であるJeff Garzikが所属するブロックチェーンファームBloqはMetronomeという仮想通貨をICOを通じて発行することを発表しました。このMetronomeの最大の特徴は、ビットコインやイーサリアムなどの基盤となるブロックチェーンが侵害されたり、他の暗号通貨にとって変わられた場合でも、生き残っているブロックチェーン上、つまり他のブロックチェーンでも動作するという点です。そしてユーザーは様々はブロックチェーンにメトロノームを転送することができます。

Bloqの共同設立者であるMatthew Roszakは「メトロノームは千年続く仮想通貨だ」と話し、機関投資家が仮想通貨市場に参入するための安定性を保証すると話しています。

しかし、SegWit2Xを1ヶ月前に控えたこのタイミングでの発表はあまりにも奇妙です。今回のSegWit2Xによりビットコインのチェーンが二つに分裂してしまい、コミュニティ自体の分裂にもつながりかねません。GarzikはMetronomeを発表した経緯について以下のように述べています。

ビットコインは様々な脅威に直面しています。自分の知識と真っ白な紙があったときに何をするか尋ねられたら、答えはMetronomeを作り出すことだったのです。Metronomeは、ガバナンス障害に強く、世代を超えて使用できる自律型暗号通貨システムとして設計を試みています。この仕組みを完成するには、ユーザーがブロックチェーンを自由に選択することができるものが必要だと早期に気づいたのです。

公式リリースによると、Metronomeのトークン(MTN)は2017年12月にICOを通じて発行されます。最初は1000万MTNが発行され800万はICOにて分配され、残り200万MTNはBloqによって保持されます。MTNは年間約2%ずつ継続して発行されます。12月に予定されているICOでは、MTNはイーサリアムネットワーク上で発行されるとのことです。Etherreum Classic、Rootstock、Qtumでのサポートも今後予定されているとのことです。

おわりに

SegWit2X後にビットコインの価値が暴落してしまうのではないかという憶測もあり、コミュニティの中でも賛否が分かれています。Garzikは「SegWit2Xに向けてフルスピードで前進している」ともコメントしているのですが、11月のハードフォークの後のビットコインはどうなってしまうのでしょうか?

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