イーサリアムの公式ウォレットであるMistをインストールし、使ってみました。ウォレットをダウンロードしたいけど、どうしたらよい?という方向けに簡単に導入方法と利用方法を説明してみたいと思います。
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イーサリアムとは
イーサリアムは、スマート契約を実行する分散プラットフォームです。このアプリケーションは、ダウンタイム、検閲、詐欺または第三者による干渉の可能性なしに、プログラムどおりに実行することができます。
難しい話はありますが、とりあえずは条件を決めた状態で送金や受取ができるアプリケーションなんだなと思って貰えてたら大丈夫です。
Mistをインストールしてみよう
早速Mistをインストールしてみましょう。日本国内、他のサイトでインストール方法も見ましたが全部難しく書きすぎです。このサイトでは、最も簡単にインストールしてみたいと思います。
まずEthereumの公式サイトにいきましょう。ページをスクロールしていって下記画像を見つけて下さい。
ダウンロードボタンをクリックしましょう。
ダウンロードしてよいかどうか求められるので、同意して次に進みましょう。これでダウンロードが始まります。ダウンロードが終わるのを待って、そのファイルを実行しましょう。macであれば、自動的にダウンロードが始まります。
こんな画面が出てくるので、Applicationsにこのアイコンをドラッグしましょう。これで完了です。
Mistを立ち上げよう
立ち上げるといっても、アイコンをクリックするだけです。
初回は、起動に時間がかかります。これはプルーフオブワークの仕組み上仕方がないことなので気長に待っておいて下さい。
Mistを使おう
Mistが立ち上がったら、中身を確認してみましょう。
UIはシンプルです。ウォレットと送信タブがあります。
今回は、テスト環境で色々試してみましょう。
テスト環境(Rinkeby)で立ち上げる
テスト環境(Rinkeby)で立ち上げましょう。テスト環境には、他にはRopstenというものもありますが、海外情報などを調べてみるとRinkebyの方がネットワークが軽いらしいです。
ツールバーにあるDevlopから、「ネットワーク ⇒ Rinkeby」と選択しましょう。これでテスト環境に移行することができました。ちなみに実際のイーサリアム通貨をMistで保存したり送信したりしたい人は、メインネットワークを使うことになりますので注意下さい。
アカウントを作成しよう
テスト環境(Rinkeby)で、アカウントを作成してみましょう。これもそこまで難しくありません。
「アカウント追加」ボタンをクリックしましょう。
UIに従い「Create new account」をクリックしましょう。
パスワードの入力を求められるので、繰り返し入力下さい。
パスワードは大事なものなので、必要があればバックアップを取りましょう。
Etherを受け取ろう
アカウントを作成したら、送金してみましょう。ただそうはいってもEhterをマイニングするのは、Mistからはできないようです。今回は、テストネットワーク上にEtherを送金してくれるツールを利用します。Rinkeby: Ethereum Testnetにアクセスして下さい。
「Crypto Faucet」というタブをクリックして、上記画面を出して下さい。アドレスをいれると、希望したEtherを送金してくれます。ただ直接イーサリアムアドレスを入力しても意味がなく、Githubというエンジニア向けサービスを利用します。まだGithubアカウントを作成していない人は、この機会に作成しましょう。
Githubにある、Gistを使います。
Gistの入力画面でタイトルは適当に入力して下さい。そして本文のところには、イーサリアムアドレスを入力します。私の場合は、「0x8617e2368bd600b0727e60C03A50397529307E03」というアドレスを入力してみました。
ここまで終わったら「Create public gist」をクリックしてみましょう。
こんな感じで作成されていれば、大丈夫です。
この作成したアドレスを利用します。
Gistアドレスを入力し、「Give me Ether」ボタンをクリックして下さい。Etherを必要分だけ送金して貰いましょう。例えば「18.75ethers/3days」をクリックした場合、18.75etherが送金されます。しかしもう一度etherをを得るためには、3日間待つ必要があるという点だけ覚えておきましょう。
Mistで残高を確認しよう
送金は問題なく行われているでしょうか。Mistで残高を確認してみましょう。
アカウント残高が、0から変わっているでしょうか。これでテストネットワーク上で、etherを使って送金することができます。
Mistで送金してみよう
アカウント残高が確認できたら、送金を行ってみましょう。ここでは、個人で複数アカウントを作りその間でehterの送受信を行ってみます。
先程作成したアカウント2のアドレスをコピーしましょう。このアドレス宛に、メインアカウントから送金を行います。アドレスのコピーは、画面右側にある「アドレスをコピー」から入手することができます。
「COPY ANYWAY」をクリックしてアドレスをコピーしましょう。
メインアカウントに移動してから、「送信」タブをクリックします。送信画面が出てくるので、TOにアカウント2のアドレスを入力しましょう。私の場合、アカウント2のアドレスが「0x6aC6e37C05D46d803562397F8640251eEFd94512」のため、この数値を入力します。
より早く送信したい場合は、手数料を多めに設定します。これはEhterでいうところのGas(燃料)というものになります。今回は、通常設定のまま送信します。
送信確認画面に遷移するのでパスワードを入力しましょう。これはアカウント作成時に、設定したパスワードです。これで、送信完了です。
思った以上に、簡単ではなかったでしょうか。問題なく送信が行われていれば、トランザクションに送信内容が記録されます。
トランザクションには記載がされています。一度行われた取引は、これから延々ブロックチェーン上に記録として残ることになります。
おわりに
今回は、mac上でイーサリアム公式ウォレットのMistをインストールし使用してみました。使ってみると、意外に簡単なことに気づくのではないでしょうか。イーサリアムの良さは、スマートコントラクトという条件をブロックチェーン上に記録できるところにあります。次回は、Mistを使い簡単なスマートコントラクトを記述してみたいと思います。