Zcashについてゼロから学ぼう

日本国内でも、注目度が高いZcashについて説明します。またZcashの有用性における今後の可能性についても考えてみたいと思います。

Zcashとは

簡単にいえば、Bitcoinユーザーの匿名性を向上させることを目的して生まれたP2P型の暗号通貨です。

発行日2016年10月
トークン名称ZEC
総トークン供給量2100万ZEC

ビットコインのように、総トークン供給量が決められています。

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ビットコインとの違い

Zcashは、Bitcoinとどこが違うのでしょうか。Bitcoinやほとんどの暗号化通貨は、支払い履歴全体を公開しています。その点、Zcashはゼロ知識暗号を使用してトランザクションのプライバシーを完全に保護できる最初のオープンで無許可の暗号化方式です。

ゼロ知識暗号とは

詳しく知りたい方は暗号学を学ぶ必要があります。ただここで理解しておけばよいことは、ゼロ知識暗号を活用することで、誰がどれくらい送ったかを第三者に公開しなくともその取引が正しいということを証明することができるという点です。これによりZcashでは、送受信アドレスや送金額、取引内容をすべて隠した状態で送金することが可能になりました。

Zcashの特徴

Zcashの特徴としては、

  • 強力なプライバシー保護を提供する分散型オープンソース暗号化方式であること
  • シールドされたトランザクションが、ブロックチェーン上の送信者、受信者、および値を隠すこと

またWEBページに例えていうのであれば、Bitcoinが「http」のようなものであり、Zcashはより安全にやり取りができる「https」のようなものだと思って下さい。つまりBitcoinのセキュリティ強化版だというイメージで問題ありません。

Zcashの運営チームとは

創業者兼最高経営責任者

Zooko Wilcox

引用:Zcash

Zooko Wilcoxは、1974年5月13日年生まれのアメリカ人です。そしてコンピュータセキュリティの専門家として知られています。

Zcashチームには有能な科学者やエンジニアが多数在籍しており、コミュニティも活発です。詳しく知りたい方は、公式サイトZcashを参照下さい。こちら公式ページには、日本語ページもあるので、英語が苦手な方でも理解することができます。

Zcashがなぜ注目されているのか

Zcashが注目されるきっかけとなったのが、2017年5月のJPモルガンと提携したニュースです。(参照ソース)これにより、価格が急上昇しました。

Zooko Wilcox, ZECC chief executive, expressed his enthusiasm for the deal: “I’m excited that our first enterprise customer is the most valuable bank in the world.” ZECC also announced last night that it has joined the Enterprise Ethereum Alliance, of which JPMorgan Chase is already a member.

業務提携の理由としては、JPモルガンが開発中のQuorum(クォーラム)という金融サービスアプリケーションにZcashチームが開発しているゼロ知識暗号を組み合わせることにあるようです。

これによりZcashの安全性に注目が集まることになり、結果値上がりのきっかけになりました。

Zcashを国内取引所で買う

Zcashについて、取り扱う国内仮想通貨取引所はまだ多くありません。大手取引所では、コインチェック株式会社が取り扱う程度です。

ビットコイン取引高日本一の仮想通貨取引所 coincheck bitcoin

まだビットコインなどに比べて、価値も低いので気になる方はチェックしてみると良いかもしれません。

秘匿性が高い分野で活用が広がる

これまでのブロックチェーン技術は、プライバシーと秘密性の欠如などがありました。これにより銀行間取引などへの仮想通貨の導入を躊躇させることになっていました。今後そういった分野で、Zcashなどの暗号化技術は有用性を発揮することになるでしょう。

またその一方マネーロンダリングに利用される危険性もあります。これからどうなるか、日々動向には注目していきたいと思います。

おわりに

Zcashについては、まだ日本国内での認知度も低いです。また名前は知っていても、本来の価値を理解していない人も多いのではないでしょうか。Zcashについて、また新しい情報があれば発信していきます。

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