Qtumとは?仮想通貨について学ぼう

今日は急速に人気が高まっているQtum(クアンタム)という通貨を紹介します。

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Qtumとは

Qtumは2017年3月にICOが行われました。シンガポールのQtum財団によって運用されているオープンソースのプロジェクトです。Qtumはブロックチェーンの仕組みをビジネスの世界に適用していくことを目標にしています。Qtum財団はPwCによってサポートされており、PwCは世界中のビジネスへQtumを展開する手助けをする役割を担っています。Qtumの時価総額は現在(2017年10月13日時点)で約6.8億ドルになっており仮想通貨の中で14位に入る人気通貨です。

Qtumの仕組み

Qtumの特徴は、ビットコインとイーサリアムの両側面を兼ね備えている点です。Qtumはビットコインコアのブロックチェーンの中でイーサリアム仮想マシン(EVM)を動かすことが可能です。つまりビットコインコアの堅牢性とイーサリアムのスマートコントラクトがもたらす柔軟性を持っているのです。

Qtum公式によるとQtumは安定性、モジュール性、ブロックチェーンの相互連携を念頭において設計されているため、現実世界でのビジネスに利用できる分散型アプリケーションを構築できる、としています。承認システムにはPoS(Proof Of Stake)が採用されているため、PoWのように承認に時間がかかることがなく取引を行うことができます。

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この特徴はモバイルアプリケーションやIoTアプリケーションへの導入をサポートするものです。

UTXOモデルを採用

Qtumはモバイルアプリケーションへの導入を念頭において設計されており、支払いのためにビットコインのUTXOモデルを採用しています。UTXOモデルとは「unspent transaction output」の略で直訳すると未使用のトランザクションアウトプットです。詳細に説明すると長くなってしまうのでここでは割愛しますが、簡単にいうと残高を計算する方法です。通常の預金では、大元の残高が記録されていて、取引があると増えたり減ったりしますよね。しかしビットコインでは、送られてきたコインの取引データを参照して、残高を算出しているのです。例えば「AさんがCさんに3ビットコインを送った」「BさんがCさんに3ビットコイン送った」というトランザクションが発生したとすると、このトランザクションの記載内容を抜粋してCさんの残高が算出されるのです。Qtumでは、この仕組みを採用することで支払い承認を簡略化出来るとしています。

Account Abstraction Layer

Qtumではビットコインのチェーンを使い、EVMを作動させるためにAALという層を挟みます。これはビットコインとイーサリアムの間の橋渡しの役割を果たし、これによって両方の特徴を備えたブロックチェーンが構築できるのです。

Qtumはどこで買えるか?

残念ながら、他のマイナー通貨と同様に日本の取引所では扱っていません。なので国内の取引所でビットコインを購入し、海外の取引所で交換するしかありません。

おわりに

Qtumは財務面、技術面でも信頼度が高く今後伸びて行く可能性が高いです。様々なプラットフォームが生まれている仮想通貨業界ですが、覇権を取るのはどのプロジェクトになるんでしょうね。

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