ドイツ最大のビットコイン取引所Bitcoin.deがイーサリアム取引を開始

ドイツの最大のビットコイン取引所のBitcoin.deがイーサリアムの取扱を開始することを発表しました。

スポンサーリンク

イーサリアム取引を開始

2017年9月27日、Bitcoin.deの開発チームは顧客向けのメール内で近日中にイーサリアムの取引が開始されることを通知しました。ドイツ国内の仮想通貨メディアによる取材の中で同社の社員は、ビットコイン以外のアルトコインの需要の高まりに応じて、イーサリアムの取扱をスタートすることに至ったと話しています。

記事の中で同社は以下のようにコメントしています。「ビットコインに匹敵するほどの需要が生じる通貨は以前は存在しえなかった。イーサリアムの登場以前、ビットコインの後に続くコインはLitecoinだった。しかしイーサリアムの出現によって、アルトコイン及び仮想通貨そのものに対する需要は急速に高まった。」

各国に遅れをとるEU

ビットコインに対して厳格な規制等がないにも関わらず、ビットコインに関わるビジネスや取扱においてEUはアメリカや日本、韓国の後塵を拝しています。ビットコインのマーケット情報を扱うCryptoCompareによると、EUは日本、アメリカ、韓国に続いて4番目のマーケットシェアでありそのシェアはわずか5%とのこと。中国のICO及び取引の全面禁止が発表される以前は、欧州のマーケットシェアはわずか2-3%でした。

しかし中国の取引所の閉鎖に伴って世界の仮想通貨取引所の勢力図は変化しました。中国マーケットの閉鎖後、わずか2週間でEU内の大手取引所が躍進し、中国を3%もマーケットシェアで上回りました。EU内のイギリスやフランス、ドイツは革新的なFintechのスタートアップを抱えており、その成長を支えるアクセラレータやベンチャーキャピタルも揃っています。にも関わらず、EUのビットコイン、ブロックチェーン市場は日本や韓国に遅れをとっています。

急速な認知度の高まりとイーサリアム取引高の上昇

ビットコインの取引では大きなシェアを握っていなかったEUですが、イーサリアムとその他のアルトコインの流通に伴って、この数ヶ月間でEUのビットコインとイーサリアム取引市場は急激に発展しました。

既にEUはイーサリウムの取引高で世界3番目の市場になっており、世界取引高の7.5%がEU内で行われています。Bitcoin.de等のローカルな取引所がイーサリアムとそれ以外の通貨の取扱を増やしていくにつれ、今後より大きなマーケットへと成長していくことが予想されます。

仮想通貨に未だ慎重な姿勢を見せる欧州

ヨーロッパ中央銀行のドラキ総裁は、ECBはビットコインに対していかなる規制も禁止も設定する権限をもたないと発言しています。今後もこの姿勢を維持され、ユーザーや投資家にとって安全で効率的な仮想通貨取扱所が設立されていけば、EUは仮想通貨内のイーサリアム成長のように大きな規模のマーケットに発展していくかもしれません。

スポンサーリンク