イーサリアムは、2年間の歴史の中で初めて市場評価で1,000億ドルを超えました。
過去3ヵ月間、イーサリアムには、ネコ育成プラットフォームCryptoKitties、ピアツーピア仮想通貨交換所EtherDeltaなど、認知度が高い分散アプリケーションが登場しました。
CryptoKittiesの可能性
CryptoKittiesがエンターテイメントを兼ね備えた単なるコレクション型ゲームであると考えると、CryptoKittiesの成長率の重要性を否定するのは簡単です。
しかしCryptoKittiesは一般的なオンラインゲームよりはるかに価値があります。
このゲームは、分散型市場を利用したシームレスなデジタル資産取引の可能性を示しています。
子猫のイラストで表現されるトークンは、あらゆるデジタル資産で置き換えることができ、プラットフォームは株式市場のようなデジタル資産取引プラットフォームとして機能することができます。
EtherDeltaの可能性
0xのようなEtherDeltaやその他の分散型取引所は、投資家間のデジタル資産取引をピアツーピアで処理できるため、コンセプトは似ています。
世界の株式市場は、数兆円規模の産業であり、イーサリアムブロックチェーンネットワークがつながる市場と分散アプリケーションは大規模なポテンシャルを秘めています。
Ethereumの価値
イーサリアムが分散型アプリケーション用に設計されたネットワークであることを考慮すると、イーサリアムネットワーク上に立ち上げられたプラットフォームのみが、イーサリアムネットワークの市場評価を行う指標になります。
CryptoKitties、EtherDelta、0x、Augur、SALTなどのアプリによってイーサリアムは評価されることになります。
またイーサリアムネットワークは1日あたり150万件を超えるトランザクションを処理しており、イーサリアムの時価総額が1000億ドルを超えても妥当なものだと思われます。
しかしスケーラビリティなど課題も多い
EtherDeltaと0xは、大量の取引を毎日処理していますが、BinanceやBittrexなどの取引所ほどの数を処理していません。
2つのアプリが主要な取引所と同じくらい多くの取引を処理できていない点は、イーサリアムのスケーラビリティの問題につながります。
現在これを解決すべくCasper、Sharding、Plasmaのような革新的なソリューションに開発者達が取り組んでいます。
イーサリアムネットワーク上のスケーリングソリューションが実装されると、分散アプリケーションの柔軟性が高まり、ネットワークの容量が拡大します。
現在のERC 20トークン標準へのアップグレードを含むいくつかの開発が進められています。
Aragonの共同設立者であるJorge Izquierdoは、新しいトークン標準について展望をツイートし、どのようにイーサリアムが改善されるか説明しています。
ERC777 has potential to be the new, much more powerful ERC20.
– Token transfers can trigger actions in smart contracts 😍
– Can be backwards compatible with ERC20
– Will prevent token losses
– Based on EIP672
– Led by @jbaylina instead of an ETC trollhttps://t.co/XZWiziGyKt— Jorge Izquierdo (@izqui9) 2018年1月4日
Omiseの創立者であるJun Hasegawaは、イーサリアムネットワーク(ERC 777とスケーリング)の急速な発展を受けて、イーサリアムとプロトコル上の分散アプリケーションの両方が競合するのではなく、実際の製品を構築することが互いにとって有益であることを強調しました。
I determined that building strong ecosystems around #OmiseGO / #Ethereum and other awesome projects. Now the time building real usable product rather than compete or disrupt each other.
— JUNΞ (@JUN_Omise) 2018年1月4日