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概要
Kyber Network(カイバーネットワーク)は、新しい分散型取引所及び決済サービスです。既存の仮想通貨取引所とは異なり、KyberNetworkでは瞬時に取引を実行することができます。
KNCトークンは、Ethereumブロックチェーン上のトークンとして発行されました。
特徴
名称 | KNC |
---|---|
発行日 | 2017年9月 |
供給量 | 215,625,348 |
分散合意 アルゴリズム | Ethereumに依存 |
国内取扱 取引所 | なし |
分散合意アルゴリズム
Kyber Networkは、Ethreum上のブロックチェーンのためProof of Workを分散合意アルゴリズムとして利用しています。
国内取扱取引所
Kyber Networkについては、国内仮想通貨取引所で購入することはできません。
Binance
Binanceは、2017年7月に開設された中国の仮想通貨取引所です。
Kyber Networkは、こちらで購入することができます。
トピックス
Kyber Networkについて、より詳しくみていきましょう。
Kyber Networkとは
Kyber Networkは、簡単にいえば分散型取引所です。暗号化された資産間の交換を瞬時に行うシステムです。
既存の仮想通貨市場における取引の大部分は、中央集権的な取引所で行われています。これらは内部の不正行為や外部からのハッキングの影響を受けやすく、すでに数億ドル以上の損失を引き起こす様々なハッキング事件が報告されています。またトレードが確認されるまでにユーザーが数分間以上待たなければならないことが多く、それにより取引が成立しないこともあります。
このような問題を解決するために、KyberNetworkは生まれました。
Kyber Networkの特徴
Kyber Networkの特徴をみていきましょう。
信用と安全
すべての操作は、スマートな契約で行われます。設計上、ユーザの トークンは盗難から保護されます。 またKyber Networkはユーザーの資金を保有しないので、そもそも信頼はいりません。
インスタントトレード
交換は、単一のトランザクション内で直ちに実行されます。確認を待つこともなく、デポジットも必要ありません。取引が、ブロックチェーンに含まれるとすぐにトークンを取得できます。
互換性
既存のスマートコントラクトと互換性があります。KyberNetworkとの統合に、変更は必要ありません。
KyberNetworkは、Ethereumの基本プロトコルでの変更を必要としません。既存のスマートコントラクトで機能します。
交換
トークンを安全かつ即座に、交換できます。
交換はチェーンで実行され、スマートコントラクトにより、第三者の介在なしで取引所と直接やりとりすることができます。
代金支払い
自分のトークンから、任意のトークンの誰にでも支払うことができます。支払いをシームレスに転送します。
Keyber Networkの存在意義
ブロックチェーン市場が拡大し、より多くの暗号資産が導入されるにつれ暗号トークンの変化や交換はますます増えていきます。
しかし既存の中央集権的な取引所は、社内詐欺や外部ハッキングに対して脆弱性を持っています。事実、様々なハッキング事件が報告されています。
では分散型取引所はどうなのかというと、それほど普及していません。これは取引を成立するために、価格交渉が発生するからです。
この状況から、取引を安全にかつ簡素におこなうシステムを構築する必要がありKeyber Networkが生まれました。
ロードマップ
Keyber Networkのロードマップをみていきましょう。
2017年8月
Testnetで起動
2018年第1四半期
最初のメインネットの打ち上げ、トークンとETHの間の取引のサポート
2018年第2四半期
任意のトークンペアの取引をサポート
2018年第3四半期
高度な金融商品取引のサポート
2019年前半
クロスチェイントレーディングのサポート
公式情報
Forum
Kyber Networkの可能性
Kyber Networkは、イーサリアムの創設者Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)がアドバイスをしている2つのプロジェクトの一つです、ちなみにもう一つのプロジェクトは、日本人がCEOをしているOmiseGoです。
Kyber Networkは、これからの開発プロジェクトですが正式にリリースされると間違いなく需要があるでしょう。既存仮想通貨取引所にとって変わるサービスになり得ます。
ただEthereum上で発行されたKNCトークンは残念ながら、まだ使用方法が明確ではありません。調べたところ値上がりする要素を見つけることはできませんでした。サービスやプロジェクトが優れているからといって、発行トークンの価値と連動しないのが仮想通貨の難しいところです。