先週に引き続きビットコインキャッシュ価格が上昇しています。
ビットコインキャッシュの価格上昇
現時点(12月19日20:00時点)での価格は2,300ドルを超えており、18日の2,000ドル以下からわずか1日で300ドルも上昇しています。
ビットコインキャッシュは、先週末14日に突発的な価格上昇を見せたあと、数日間は落ち着いた動きを見せていましたが、19日になり価格が再度上昇を始めました。
ビットコインキャッシュ価格を押し上げる要因
19日に2つのニュースが発表されました。
1.Emil Oldenburgのコメント
一つ目は、Bitcoin.comの設立者 Emil Oldenburgのコメントです。
Bitcoin.comは、世界でも一二を争うビットコインの情報サイトです。その創立者でありCTOのEmil Oldenburgがビットコインを全て売却したとコメントし話題になりました。
彼は、ビットコインについて以下のように話しています。
- 取引通貨としての未来はない
- 既に売却しており、市場がいかに非流動的であるかを理解すると他の人々も同様の行動をとる
- 欠点は、高い手数料やトランザクションのリードタイム、そして古いビットコインネットワークを実行している人々の変化への抵抗
- Bitcoin Cashには明るい未来がある
Bitcoin.comは仮想通貨業界の発展に寄与してきた世界有数のサイトですが、その設立者はビットコインに懐疑的になっています。
「今ビットコインに投資することは、選択肢の中で最もリスキーなものです。非常に高いリスクが伴います。」
ビットコインの低い流動性はリスクになるとの見解を示しており、多くの人々がそれに気づかない理由は「ほとんどの人が売却していないから」と指摘しています。一度人々がその実用性に気づいたら、売りに走る人が殺到するでしょう。
ビットコインキャッシュの未来に対しては、前向きな意見を表明しています。ビットコインキャッシュはビットコインよりもブロックサイズが大きいため(8MB)、取引手数料を低く抑えられ、素早く取引を完了させることが出来ます。
Oldenburgは将来的にはビットコインキャッシュが、台頭することを期待しています。
2.トムソンロイターの発表
国際的な大手情報サイトであるトムソン・ロイターはビットコインキャッシュを自社のEIkonプラットフォームに加えると発表しました。
Eikonとは金融分析のためのニュースやデータ、分析結果を提供するサービスです。月額300ドルから1,800ドル支払うことでデータにアクセスすることができます。
Eikonでは2014年からビットコインの情報を取り扱っています。トムソンロイターの競合であるブルームバーグの動き、そしてBitpayなどのサービスへの導入が進んでいることが今回の発表に繋がったと思われます。
Bitpayのビットコインキャッシュの導入に続いて、追い風となるニュースが次々と発表されるビットコインキャッシュですが、ビットコインにとって変わる通貨になるのでしょうか?