株式市場を脅かすBithumb − KOSDAQ月平均取引額80%に迫る勢い

韓国最大の仮想通貨取引所Bitthumb内で行われるトランザクションは、2017年の間で182倍になりました。

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Bithumbの取引高

2017年1月、取引高は2億76百万ドルでしたが11月には519億ドルに達しました。韓国のメディアBusiness Koreaの報じたところによると、この数字はKOSDAQの2017年の月平均取引額636億円の80%を超える値だそうです。

この急激な伸びは、KOSDAQを含めた韓国内の株取引所の領域を侵すのではないかとの懸念が生まれています。

Bithumbの取引量はKOSDAQを超えるのか?

Bithumbによると、月間の取引量は増加し続けています。4月には5億93百万ドルでしたが、5月には46億ドルになり、7月には545億円になりました。

KOSDAQにおいては、月次の取引量は減少傾向にあります。4月の時点では637億ドルでしたが、5月には509億ドルに下落しました。7月の数字は568億ドルと一時的に回復しましたが、8月は545億ドルと再度減少しました。

2017年8月19日、Bithumbの一日の取引高は24億ドルに達し、同日のKOSDAQの22億ドルを上回りました。

仮想通貨が選ばれる理由

韓国のエコノミストのSuk Taeは「ビットコインを含む仮想通貨通貨の流行は、KOSDAQに影響を与える要因の一つだ。」と分析しています。

Suk Taeは、仮想通貨の取引の性質と、韓国人個人投資家が短期投資として仮想通貨を選ぶ理由を、以下のようにコメントしてます。

仮想通貨には参入障壁が低く、株のように個々を分析する必要がありません。そのためKOSDAQの市場よりも個人投資家を惹きつけやすいのです。

そしてKOSDAQよりも変動が大きいことがもう一つの魅力です。

世界の仮想通貨交換所のうちの2つであるBithumbCoinoneの成長に伴い、韓国は日米に次ぐ世界第3位のビットコイン市場となっています。

韓国は仮想通貨で100万人以上のトレーダーを抱えており、この急激な暗号通貨市場の成長を政府は懸念しています。仮想通貨取引の成長が継続するかどうかは、政府の方針に左右されるでしょう。

政府の介入

韓国政府による規制が、仮想通貨の熱狂を沈静化させるかどうかについては議論の余地があります。この状況を管理するために、韓国は仮想通貨取引に対して税金を徴収する可能性があります。

仮想通貨取引では現在、手数料が発生します。10月13日の国税庁長 Hans Seung-heeは、政府は取引に対して付加価値税やキャピタルゲイン税、あるいはその両方を課税すると発表しました。

韓国政府は2018年の第1四半期に公式の決定を下す予定です。

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