Moneroの価格は、316ドルまで上昇しました。
300ドルを突破したMonero
2017年12月4日の時点では、Moneroの価格は200ドル以下でした。しかしわずか1日で、28%も上昇し、250ドルまで到達しました。現在Moneroは300ドル辺りで取引されており、時価総額は約47億ドルです。
韓国主導の値動き
韓国に拠点をおくBitthumbが価格急騰を先導しており、価格は他国の取引所と比べても40ドル以上高い値段で取引されています。
韓国ウォンに対するMoneroの価格は326ドルを示しており、それに対してUSDやBTCのペアは285ドル周辺です。
価格が急騰する3つの理由
今回のMoneroの高騰には、3つの理由があります。
1つ目は、サイバーセキュリティのパイオニアであるJohn McAfeeが、Moneroをビットコインの代替として賞賛したことです。McAfeeはビットコイン価格が、2020年までに100万ドルに達しなかった場合、全国テレビで自身のd**kを食べると約束し物議を醸していました。そしてもしビットコインの競合が現れるなら、それはMoneroであると予想しました。
2つ目は、MoneroがアナウンスしたProject Coral Reefです。Coral Reefでは、ユーザーはMoneroを使って35人の著名なミュージシャンからホリディギフトを購入することができます。このミュージシャンにはマライア・キャリー、トビー・ケイス、フォールアウトボーイなどの名前が並んでいます。
最後の理由は、ミシガン大学の研究者ジェフリー・クエスネルがZcashの匿名アドレスの仕組みに疑問を呈する論文を発表しました。クエスネルは論文の中で、zk-SNARKSを使ったトランザクションの31.5%は場合によってはユーザーの元のアドレスにリンクしてしまうことを指摘しました。
Zcashの見解
Zcashの創設者であるZooko WilcoxとJack Gaviganこの研究結果に対する見解をZcashのブログに投稿しました。彼らはセキュリティ上の脆弱性が発見されなかったことを強調しています。しかし彼らは同時に、多くのユーザーが匿名アドレスの使い方を誤解していることを認めています。
そして以下のように記しています。
ユーザー自身をプライバシーの漏洩から守るためには、匿名アドレスを通貨の送付のためのものであると考えてはいけません。
それは保管のためのアドレスであると捉えるべきです。匿名アドレスに通貨を保管し、必要に応じて取り出すのであれば非常に強いセキュリティが守られるでしょう。
アドレスに通貨を入れ、すぐに取り出して他のアドレスに送ってしまうのではセキュリティは確保されません。
Monero開発者のRiccardo Spagniは、元NSAの職員Edward SnowdenがZcashを賞賛し、Moneroを”アマチュアの仮想通貨”と評したことをツイートし、彼らを擁護しました。