PayPalの共同創業者であり、シリコンバレーで投資家として大きな影響を持っているピーター・ティールが自身のビットコインへの見解を表明しました。彼は「ビットコインへの批判は過小評価であり、大きな可能性を秘めている。ビットコインは金と同等の資産になり得る」と話しました。
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ピーター・ティールの見解
ビットコインは去年と比較して800%も価格が上昇し、その価格は約6000ドルにまで到達しようとしています。多くのアナリストはこの現象を「投機目的のバブルだ」と主張していますが、ティールのような擁護派はこれらの批判に対して冒頭の主張をしています。彼はテレビ番組でのインタビュー内で「ビットコインは金と同等の価値を持つデジタル資産になりうる」と話しました。
ビットコインは金のように採掘が可能だが、その採掘は金よりも困難だ。その意味ではより制約がかかっている。
しかし、彼は他の仮想通貨がビットコインと同様の可能性を持っているかどうかには懐疑的だと付け加えています。またティールは、ビットコインは資金の保管場所として使用するべきであって、支払いに使う必要はないと強調しています。
ティールは、仮想通貨の概念の登場直後のビットコインについては懐疑的な見方を示していました。2014年には、「合法的な取引に使用される」まではビットコインが主流になり得るとは考えていませんでした。しかし仮想通貨のエコシステムの成長を目にし、その考えに変化が起きたようです。
スティーブ・ウォズニアックの見解
アップルの共同同業者Steve Wozniakもティールと同様の見解を示し話題になっています。彼は政府による法定紙幣の発行がある種の詐欺であると話し、ビットコインが有する数学的な特徴は、ドルや金を凌ぐ可能性があるとしています。
金は採掘につぐ採掘が繰り返されてきた。おそらく世界にある金の量はもはや限られたものだろう。しかしビットコインはより数学的に制御されており、この仕組みを誰も変えることはできない。
シリコンバレーの大物2人はビットコインの可能性についてある程度の好意的な意見をもっているようです。しかし彼らはビットコインは資産としての価値が担保されるものだとしており、他の用途への言及はしていません。また他の仮想通貨に対しても未だ懐疑的な姿勢を保っています。
おわりに
仮想通貨に関わる人々はそのバラ色の未来をアピールしますが、ビットコインの最終的な役割は今想像されている以上に限定されたものになるのかもしれません。